短編集の選び方。見るべきは3つだけ
基準1: 1話の長さを「自分の隙間時間」に合わせる
ひと口に短編といっても、数ページのショートショートと50ページ級の短編では、必要な時間がまるで違います。目安として、文庫15ページなら10〜20分ほど。電車で一駅ならショートショート、寝る前の20分なら15ページ前後の短編が収まりやすい。今回は、1話が長くても20ページ程度の本だけを選びました。
基準2: 読後感の「温度」を確認する
短い話ほど、オチの切れ味や余韻が印象を左右します。皮肉の効いたブラックな結末、じんわり温かい結末、胸にざらつきが残る結末。寝る前に読むなら温かいもの、頭を切り替えたい通勤時なら切れ味のあるもの、と場面で選ぶと外しにくくなります。レビューの「読後感」という言葉が手がかりです。
基準3: 収録数と「当たり外れ」を許容する
20編、50編と入っていれば、合わない話もいくつかは出てきます。短編集はそういうものだと割り切って、合わない話は飛ばしてかまいません。Kindleなら目次から好きな話へ飛べる本が多く、順番どおりに読む必要もない。1冊の中に好きな話が3つ見つかれば十分、くらいの気持ちで選ぶのが長続きのコツです。
それでは5作を見ていきます。