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短編集・ショートショートおすすめ5選、通勤や寝る前の10分で1話読める

えらべるレビュー編集部が、各社の公式サイト・販売ページの情報とレビューの傾向をもとに整理しています(調べ方・編集方針)。

短編集・ショートショートおすすめ5選、通勤や寝る前の10分で1話読める

長編小説を買っては、3分の1で止まる。続きを開く頃には登場人物の名前を忘れていて、また最初から。仕事や家事に追われていると、まとまった読書時間はなかなか取れません。Kindleの中に、途中で止まった長編が眠っている人は多いはずです。

そんな時期に合うのが、短編集とショートショートです。1話が数ページから15ページほど。通勤電車の一駅、寝る前の10分で、ひとつの物語が最後まで行き着く。「今日も1話読めた」という小さな達成感が、読書の習慣をつなぎとめてくれます。

今回は、1話の長さ・読後感・収録数の3点で5作を比べました。数ページで終わるショートショートから、15ページほどの短編まで、短い順に並べています。スマホのKindleアプリでも無理なく読める長さです。

こんなお悩み、ありませんか?

  • 💭忙しくて、長編小説はいつも途中で止まってしまう
  • 💭通勤や寝る前の10分で読める本を探している
  • 💭短編集は数が多すぎて、どれが自分に合うか分からない

この記事では、そんな悩みに合う商品を選び方の基準に沿って比較・整理します。

⏱ 忙しい人向けに結論から言うと…

最初の1冊なら、「ボッコちゃん」が有力です。

著者自身が選んだ50編を収めたショートショート集で、1編は数ページ。ブクログでも「古さを感じない」「隙間時間に向く」という感想が多く、短い読書の入口として定番です。皮肉の効いたオチより温かい読後感がほしい人は「独立記念日」、人間の心理をじっくり味わいたい人は「思い出トランプ」を選んでください。

\ 編集部イチオシ /

ボッコちゃん(星新一)

1編数ページ、著者自選の50編。一駅で1話読めるショートショート

価格はリンク先で確認

短編集の選び方。見るべきは3つだけ

基準1: 1話の長さを「自分の隙間時間」に合わせる

ひと口に短編といっても、数ページのショートショートと50ページ級の短編では、必要な時間がまるで違います。目安として、文庫15ページなら10〜20分ほど。電車で一駅ならショートショート、寝る前の20分なら15ページ前後の短編が収まりやすい。今回は、1話が長くても20ページ程度の本だけを選びました。

基準2: 読後感の「温度」を確認する

短い話ほど、オチの切れ味や余韻が印象を左右します。皮肉の効いたブラックな結末、じんわり温かい結末、胸にざらつきが残る結末。寝る前に読むなら温かいもの、頭を切り替えたい通勤時なら切れ味のあるもの、と場面で選ぶと外しにくくなります。レビューの「読後感」という言葉が手がかりです。

基準3: 収録数と「当たり外れ」を許容する

20編、50編と入っていれば、合わない話もいくつかは出てきます。短編集はそういうものだと割り切って、合わない話は飛ばしてかまいません。Kindleなら目次から好きな話へ飛べる本が多く、順番どおりに読む必要もない。1冊の中に好きな話が3つ見つかれば十分、くらいの気持ちで選ぶのが長続きのコツです。

それでは5作を見ていきます。

Kindle小説おすすめ5選 比較表

イチオシ
ボッコちゃん(星新一)

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★★★★★ 4.7

星新一が自ら選んだ50編を収めたショートショート集。秘密を抱えた美人バーテンダーを描く表題作のほか、「おーい でてこーい」などを収録。新潮文庫、352ページ。1971年刊

海色の壜(田丸雅智)

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★★★★★ 3.8

現代ショートショートの書き手として知られる田丸雅智の第2作品集。海にまつわる不思議な20編を収録し、1話5分ほどで楽しめると紹介されている。収録作「海酒」は映画化された。双葉文庫

独立記念日(原田マハ)

765円前後(Kindle版・執筆時点の目安)

★★★★★ 4.3

悩みや迷いを抱えた女性たちが、一歩踏み出す瞬間を描く24編。前の話の脇役が次の話の主人公になる、ゆるい連作形式。1編は約15ページ。PHP文芸文庫、364ページ

1ドルの価値/賢者の贈り物 他21編(O・ヘンリー)

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★★★★★ 4.2

短編の名手O・ヘンリーの23編を収めた新訳。「賢者の贈り物」「最後の一葉」などの有名作に加え、ユーモアや犯罪を扱う作品も収録。芹澤恵訳、光文社古典新訳文庫、約400ページ

思い出トランプ(向田邦子)

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★★★★★ 4.4

日常にひそむ夫婦や家族の心のずれを描く13編。収録作の「花の名前」「犬小屋」「かわうそ」で1980年に直木賞を受賞した。1編は約15ページ。新潮文庫、256ページ

各作品を詳しく紹介

1

ボッコちゃん(星新一)

1編数ページ、著者自選の50編。一駅で1話読めるショートショート

★★★★★ 4.7 / 5.0

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著者 星新一
出版社 新潮社(新潮文庫)
巻数 全1巻(352ページ・50編収録)
ジャンル ショートショート・SF

👍 ここが良い

  • ✓1編が数ページで、電車の一駅や待ち時間でも1話読める
  • ✓「古さを感じない」「今の社会を予言しているよう」という感想が多い
  • ✓50編入りで、1日1話でも2か月近く楽しめる

👀 ここは注意

  • △ブラックユーモアや皮肉な結末が多く、温かい話を求める人には向かない
  • △後の作品に影響を与えた分、結末が読めてしまう話もあるという声

著者が自ら選んだ50編を収めたショートショート集。表題作は、バーのカウンターに立つ美人の「ボッコちゃん」と、彼女に惹かれる客たちの話です。ほかに「おーい でてこーい」「殺し屋ですのよ」など。ブクログでは、数ページで驚かされる、1971年の本なのに古さを感じないという感想が中心で、平均評価は3.9。一方、皮肉な結末が続くのでついていけない、オチが読める話もあるという声も見られます。僕なら最初の1冊はこれにします。短さという点で、これ以上入りやすい本は思いつきません。現代の書き手がいいなら、次へ。

2

海色の壜(田丸雅智)

1話5分、海にまつわる20編。現代の書き手によるショートショート

★★★★★ 3.8 / 5.0

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著者 田丸雅智
出版社 双葉社(双葉文庫)
巻数 全1巻(20編収録)
ジャンル ショートショート

👍 ここが良い

  • ✓1話5分ほどと紹介されており、今回の5作でも特に短い
  • ✓不思議な発想を温かい色合いで描く、という感想が見られる
  • ✓星新一の次に読む「今の書き手」として選びやすい

👀 ここは注意

  • △ブクログのレビュー数が少なく、評判を事前に確かめにくい
  • △星新一と比べてしまい入り込めなかった、という声もある

海にまつわる不思議な話を20編集めたショートショート集です。代表作とされる「海酒」は映画化もされました。紹介文によれば1話5分ほど。ブクログでは、発想と現実感の混ざり具合がいい、歯切れがよいという感想がある一方、レビュー数自体が少なく、平均評価も3点台前半と控えめです。星新一の熱心な読者ほど比べてしまう、という声もありました。正直、5作の中では情報が少なく、勧め方に迷った1冊です。それでも、今の時代の書き手を1冊入れたくて選びました。サンプルで1話試してからが安心です。

3

独立記念日(原田マハ)

1編約15ページ、ゆるくつながる24編。寝る前に合う前向きな短編集

★★★★★ 4.3 / 5.0

765円前後(Kindle版・執筆時点の目安)

著者 原田マハ
出版社 PHP研究所(PHP文芸文庫)
巻数 全1巻(364ページ・24編収録)
ジャンル 連作短編・現代小説

👍 ここが良い

  • ✓前向きな気持ちになれる、読後感が良いという感想が多い
  • ✓登場人物が次の話へつながる構成で、短編でも続きが気になる
  • ✓1編約15ページ。寝る前の10〜20分に収まりやすい

👀 ここは注意

  • △24編は多すぎる、話によって当たり外れがあるという声が複数ある
  • △1編が短い分、深みが物足りないと感じる人もいる

恋愛、仕事、家族。それぞれの悩みを抱えた女性たちが、自分なりの「独立」へ踏み出す瞬間を切り取った24編です。前の話の脇役が次の話の主人公になる形でゆるくつながり、1編は約15ページ。ブクログの平均評価は3.8台で、心が温まる、前向きになれるという感想が中心でした。反面、24編は多い、当たり外れがある、1編ごとの深さが足りないという指摘も複数あります。1日の終わりに、軽めで後味のいい話を1つ読みたい人向け。皮肉や苦味のある話が好きなら、ほかの4作のほうが合います。

4

1ドルの価値/賢者の贈り物 他21編(O・ヘンリー)

「最後の一葉」「賢者の贈り物」を含む23編。読みやすさで選ぶ新訳

★★★★★ 4.2 / 5.0

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著者 O・ヘンリー(訳:芹澤恵)
出版社 光文社(光文社古典新訳文庫)
巻数 全1巻(約400ページ・23編収録)
ジャンル 海外文学・短編

👍 ここが良い

  • ✓意外な結末と人情味のある話が多く、短くても心に残るという感想
  • ✓訳文が読みやすい、他の版より分かりやすいと好評
  • ✓有名作以外にも良い話が多い、という声が目立つ

👀 ここは注意

  • △古典なので、今の感覚だと展開がベタに感じる話もある
  • △はっきりしたオチのない話や、内面描写の薄さに戸惑う人もいる

貧しい若夫婦のクリスマスを描く「賢者の贈り物」、若い芸術家たちの「最後の一葉」。題名は知っていても、通して読んだことはない人が多い作家かもしれません。この版は23編を収めた新訳で、ブクログでは訳文の読みやすさを挙げる感想が目立ちます。ユーモアと意外な結末、人情味が好評な一方、古典ゆえにベタに感じる、オチのはっきりしない話もあるという声も。約400ページを23編で割ると1編17ページほどで、寝る前の1話に収まります。海外文学の入口としても手頃。最後は、国内の大人向け短編を。

5

思い出トランプ(向田邦子)

1編約15ページの13編。直木賞受賞の3編を含む、大人向けの短編集

★★★★★ 4.4 / 5.0

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著者 向田邦子
出版社 新潮社(新潮文庫)
巻数 全1巻(256ページ・13編収録)
ジャンル 短編小説・家族と夫婦

👍 ここが良い

  • ✓短い中に人間の心理が鋭く描かれている、という感想が非常に多い
  • ✓1編約15ページ。1話ごとの密度が高く、少しずつ読むのに向く
  • ✓直木賞の受賞から40年以上、読み継がれている定番

👀 ここは注意

  • △読後感が重い、不気味さが残るという声があり、寝る前には向かない場合も
  • △昭和の価値観や言い回しに、今の感覚とのずれを感じる人もいる

「寺内貫太郎一家」などのテレビドラマで知られた脚本家・向田邦子の短編集。夫婦や家族の、口には出さない小さなずれを描いた13編で、このうち3編が1980年の直木賞受賞作です。ブクログでは、15ページほどの中に人の心の暗い部分が生々しく描かれている、という感想が多数。平均評価は3.6台で、読後感が重い、昭和の価値観に引っかかるという声もあります。温かい話で1日を締めたい人には向きません。人間観察の鋭さを味わいたい人、通勤中に頭を切り替えたい人に合いそうな1冊です。

読んだ人の感想の傾向

ブ

ブクログ感想の傾向(要約)

ボッコちゃん

𝕏

数ページで驚かされる、1971年の本なのに古さを感じないという感想が中心。隙間時間に向くという声も多いです。平均評価は3.9。皮肉な結末が続くのが合わない、オチが読めるという意見もあります。

★★★★4.6

👤

ブクログ感想の傾向(要約)(独立記念日)

心が温まる、前向きになれるという感想が多く、人物が次の話へつながる構成も好評です。平均評価は3.8台。24編は多い、話によって当たり外れがあるという指摘も複数見られます。

★★★★

ブ

ブクログ感想の傾向(要約)

思い出トランプ

𝕏

短い中に人間の心理が鋭く描かれている、構成がうまいという感想が多数。平均評価は3.6台。読後感が重い、昭和の価値観が今の感覚と合わないという声もあり、好みは分かれます。

★★★★4.3

※ 口コミは個人の感想であり、効果・効能を保証するものではありません。

まとめ: 1日1話なら、忙しくても続けられる

とにかく短く読みたいなら「ボッコちゃん」、今の書き手のショートショートなら「海色の壜」、寝る前に前向きな話を読みたいなら「独立記念日」。海外の古典に触れたいならO・ヘンリー、人間の心理を味わいたいなら「思い出トランプ」です。

正直、5作に絞るのは悩みました。候補にしていた江國香織の「つめたいよるに」は、調べた範囲でKindle版が確認できず外しています。短編集は、全部を読まなくていい本です。合わない話は飛ばして、好きな話だけ拾えばいい。長編が読めない時期は、読書をやめる時期ではなく、短い話に切り替える時期だと僕は考えています。スマホの画面で目が疲れるようなら、電子書籍リーダーの比較記事もどうぞ。

迷ったらこれ! ボッコちゃん(星新一)

1編数ページ、著者自選の50編。一駅で1話読めるショートショート

価格はリンク先で確認

\ 今日の10分で、1話だけ /

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